エリヤフ・ゴールドラット博士の制約理論は、

プロジェクト工期短縮と利益の増加に威力を発揮します。




実践TOCワークブック―「制約条件の理論」と「スループット会計」が身につく! |モンテ スウェイン /ジャン ベル

実践TOCワークブック―「制約条件の理論」と「スループット会計」が身につく!実践TOCワークブック―「制約条件の理論」と「スループット会計」が身につく!
モンテ スウェイン /ジャン ベル
ダイヤモンド社 刊
発売日 2003-04
価格:¥2,310(税込)


小説『ザ・ゴール』の著者ゴールドラット博士が唱えたTOC(制約条件の理論)とスループット会計を、実践に則したワークブック形式に仕立てた本書。TOCの知識の習得だけでなく実践の能力を磨けるものとして、関連書籍のなかでも注目の1冊である。
全体は2部構成で、後半のワークの前に、TOCの製品戦略との関連やドラム・バッファー・ロープ、スループット会計などの主要なコンセプト、ツールをひととおり解説している。ハイキングで大勢の子どもを最も速く目的地に到着させるにはどうすればいいかというエピソードからTOCのエッセンスを紹介したり、コンピュータの組立工場や銀行の融資プロセスの例から実践プロセスを導いたりなど、要点を絞った具体的な解説がわかりやすく、TOCのエッセンスを短時間で把握するのに便利である。
スループット会計については、損益計算書をあげながらテクニックをくわしく紹介している。とくに「数週間という短い期間で利益を極大化することに的が絞られている」など、既存の会計手法との違いや目的、扱い方を明確にしている点は貴重な指針になる。
後半のワークは、基礎知識を一問一答でチェックするものから、企業のケースをもとに「ボトルネック」の発見、損益計算書の作成、スループットの算出、問題解決プロセスの策定などを答えさせる応用問題までさまざま。付録の「線形計画法」を使ったExcelによるスループット会計のテクニックとあわせて、実務能力が幅広く磨ける。
全体のボリュームは多くないがワークの中身は充実している。TOCを実践する前のトレーニングとしておすすめだ。(棚上 勉)

スル-プット会計への一つの見方 2003-04-26
本書はアメリカの大学で会計学を教えている2名の教授によるスル-
プット会計(TOC:制約理論に基づいた新しい管理会計)の説明書
です。著者によると「本書の目的」は、スル-プット会計が従来の
管理会計とどのような関係にあるのかを説明することだ(9ぺ-ジ)
としています。最初にTOCについての簡単な説明があり、その後にスル-プット会計の説明と計算問題が続きます。大学で教えるには
最適なテキストかも知れません。但し、TOCやスル-プット会計を勉強してきた人には1)物足りない
とか、2)少し問題があるのではないかと思われるでしょう。
例えば、著者はこのスル-プット会計を短期的なアプロ-チだとしています。(訳者の三本木氏もこの点の問題を「あとがき」で指摘)
ま!た、ボトルネック工程以外を遊ばせるとレイオフにつながるとも
指摘しています。TOCをまじめに勉強してきた人は反対の事を言うと
思います。本書の価値はといえば、スル-プット会計についての説明書が少ない
日本では参考になるという点でしょう。(星3つとしたかった。)スル-プット会計についての本格的な翻訳書(例えばトム
コルベットの「スル-プット会計」など)が必要な時期に来ている
と思います。例えばスル-プットを売上-材料費などと説明する本
が多いですが、ゴ-ルドラットはそんなことを言ったことは一度も
ありません。(本書はその点少しはましだが)


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この記事は2006/6/1に作成しました。

【エリヤフ・ゴールドラット博士の経歴】
1948年生まれ。イスラエルの物理学者。

1984年に「ゴール」を発表し、TOC(Theory of Constraints:制約条件の理論)の提唱者として知られる。